金の万年筆 銀の万年筆 それとも鉄ペン?
万年筆を集めています。大分増えて、最近は色違いで同型のもあります。
これを見て思いついたおとぎ話を一つ。
★★★
ある日,正直者の木こりが湖のそばを歩いていると,突然,水面から女神が現れて言いました。
「お前が落としたのは,金の万年筆かな,銀の万年筆かな,それとも鉄ペンかな?」
女神様の手には,セーラープロフィット21長刀研ぎ(21金ペン先24金メッキ仕上げ)と,細微研ぎ(21金ロジウムメッキ仕上げ)と,ペリカーノジュニア(スチールペン先)がありました。
「女神様,私は文字の読み書きが出来ない無学なきこりでございます。万年筆など滅相もございません。」
万年筆好きの女神様は,万年筆の良さを木こりにも教えてやろうと思っていましたが,うまく理解してもらえず,がっかりしました。
「長刀研ぎと細美研ぎはマニアック過ぎたかな。でも,ペリカーノジュニアは,売値3000円の学童用万年筆であるが,高級万年筆に優るとも劣らない書き味なので,お試しにいいと思ったのに。」
女神様は,ちょっと,やり方が迂遠過ぎたかなと,反省しました。
翌日,野心家の木こりが湖の側を歩いていると,またもや,女神様が現れて言いました。
「お前が落としたのは,金の万年筆かな,銀の万年筆かな?」
女神様は,プラチナ3776の14金と,18金ロジウムメッキ仕上げを持っています。
「プラチナ3776の14金は止め・払いがピシッと決まって,ペン習字で漢字とか書くのに最適だよ。18金は柔らかくて,ちょっとサリサリ感があって書いてて気持ちいいよ。」
野心家の木こりは,女神様のマニアックなウンチクがよく分からず,森永卓郎のようにぽかんと口を開けていました。
そこで女神様は言いました。
「それとも,えーい,ここは出血大サービス,モンブラン・マイスターシュティック149,バイカラー仕上げ(金銀染め分け)ならどう?」
野心家の木こりも,文盲で万年筆をよく知りませんでしたが,さすがにモンブラン149は良さそうなものであると直感して言いました。
「女神様,私が落としたのは,モンブランでございます。」
「じゃあ,これあげる。ユーロ高で8万9千円もしたヤツだから,大事に使ってね。」
野心家の木こりは,いいペンを手に入れて,モチベーションが高くなり,学問に励みました。
そのうち学者として名声を成し,それを聞いた王様に招かれ,重臣として召しかかえられました。
経済財政担当大臣兼金融担当大臣兼総務大臣として,構造改革を断行しましたとさ。
めでたし,めでたし。
★これを読んで作者の言いたかったことはどれか,みんなで話し合いましょう。
①いや~万年筆っていいですなあ。
②万年筆って,美しい。うっとりするなあ。
③万年筆は,いい気分になるよね。
④万年筆って,集め始めると,止まらんですな。
⑤黒軸が多いので,今度はキレイな軸も欲しいです。
(2010/07/25)
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